クイック スタート ガイド
概要
本ガイドは、Jira Service Management でサービス プロジェクトのセット アップを開始される方を対象にしています。まだ利用されていない場合は、Jira Service Management に無料でサイン アップしてください。Jira Service Management をご利用の場合は、プロンプトに従ってすべてのセットアップを行えます。追加でサポートが必要、またはご利用を開始する前に詳細をまとめて確認する場合は、本ガイドをご参照ください。
本ガイドは特に Jira Service Management のプロジェクト管理者向けです。Jira Service Management エージェントの場合は、代わりにエージェント オンボーディング ガイドをご確認ください。
ステップ 1 - プロジェクトをセット アップしてカスタマイズする
サービス プロジェクトを作成する
Jira Service Management にはさまざまなプロジェクト・テンプレートが付属しており、特定のチームや用途に合わせたプロジェクトを作成することで、迅速に準備できます。これらのテンプレートには、事前設定されたリクエスト タイプ、ワークフロー、その他の関連する機能が含まれます。IT やカスタマー・サービス管理用のテンプレートや、人事、財務、マーケティングなどのビジネス・チーム向けのさまざまなテンプレートがあります。

サービス プロジェクトを作成するには、次の手順に従います。
- 上部のメニュー バーから、[プロジェクト] を選択し、次に [プロジェクトを作成] を選択します。
- 「サービス管理」カテゴリから、利用可能なテンプレートを参照し、ニーズに最適なテンプレートを選択します。
- テンプレートの詳細を確認し、選択したテンプレートが気に入ったら、「テンプレートを使用する」を選択します(または、空白のテンプレートを選択した場合は、「白紙プロジェクトを作成」を選択します)。
- チーム管理対象または企業管理対象のいずれかのプロジェクト タイプを選択します (注: チーム管理対象プロジェクト タイプは、特定のプロジェクト テンプレートでのみ利用できます)。
- プロジェクトに名前をつけます。
- プロジェクト キーを作成するか、生成されたキーを使用します。
- このプロジェクトを利用するチームのタイプを選択します。これは後でプロジェクト設定で変更できます。
- チャンネル・アクセスを選択して、このプロジェクトにリクエストを送信できるユーザーを決定します。
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既存のプロジェクト設定を共有する場合は、プロジェクトの名前を指定します。
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選択したプロジェクト・タイプをレビューします(プロジェクト・テンプレートが両方のプロジェクト・タイプで利用できる場合)。
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チーム管理対象プロジェクトのタイプを選択した場合は、「アクセス」と「既定の言語」の設定を見直します。
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[プロジェクトを作成] を選択します。
ヘルプ センターとポータルをカスタマイズする
顧客はヘルプ センターとポータルにアクセスして、ヘルプをリクエストします。顧客がすべての関連情報を確認できる一貫したブランド エクスペリエンスを提供するためには、カスタマイズは重要です。

ヘルプ センターをカスタマイズする
ヘルプ・センターから始めましょう。すべての Jira Service Management サイトには、オンラインのヘルプ・センターがあります。そして、すべてのサービス プロジェクトにはポータルがあります。ヘルプ・センターから、顧客はアクセス権のあるすべてのサービス プロジェクト・ポータルの閲覧、リクエストの送信、組み込みのナレッジ ベースの検索を実行して自己解決できます。ヘルプ・センターでカスタマイズできる主要な設定の概要を以下に示します。
ログイン メッセージ
ログイン ページにメッセージを追加して、顧客を歓迎したりログイン プロセスを説明したりできます。
アナウンス
ヘルプ センターのホームページに表示されるお知らせによって、顧客にとって重要なニュースやサービス関連の問題について最新の情報を提供できます。
ルック & フィール
ヘルプ・センターの次のルック & フィールをカスタマイズします。
- ヘルプ センター名
- ホーム ページ タイトル
- ロゴ
- バナー
- バナーの背景、リンク、ボタンの色
- ヘルプ センターのバナーのテキスト色
ホーム ページのレイアウト
ヘルプ・センターでポータルを表示する方法をカスタマイズします。ポータルを整理して特集し、顧客が目的の情報を見つけられるようにします。また、残りのポータルは人気度または名前で並べ替えることができます。
上記のいずれかのアイテムを変更するには、次の手順に従います。
- [設定] > [製品] の順に移動します。
- サイドバー メニューの Jira Service Management で [設定] を選択します。
- [ヘルプ センターをカスタマイズ] に、利用可能なカスタマイズ オプションのリストが表示されます。
- 関連するオプションを選択して変更を加え、[変更を保存] を選択します。

サービス プロジェクトのポータルをカスタマイズする
すべてのサービス プロジェクトには、顧客がサービス チームとのやり取りに使用できるオンライン ポータルが用意されています。これらのポータルはヘルプ センター内に存在するため、顧客は一元化された場所で組織内のすべてのチームにサポートを依頼できます。ヘルプ センターと同様に、ポータル名を変更してイントロダクションで顧客を歓迎し、会社ロゴを追加してブランドを反映させられます。
ポータルをカスタマイズするには、次の手順に従います。
- サービス プロジェクトのサイドバー メニューで、[プロジェクト設定] > [ポータル設定] の順に移動します。
- 必要に応じて、名前、紹介テキスト、ロゴの各フィールドを編集します。ロゴは、サービス プロジェクトから送信される通知にも表示されます。
ポータルのヘッダー、URL、ボタンの色は、ヘルプ センターから継承されます。
サービス プロジェクトのメール アドレスを設定する
サービス プロジェクトにはすぐに利用できる事前設定済みのクラウド メール アドレスが用意されており、顧客にメールを送信できます。また、1 つのカスタム メール アドレスを追加して既存のアカウント (例: IT チームが受信リクエストに使用しているメール アドレス) にリンクさせられます。
受信リクエスト用のカスタム メール アカウントを追加するには、次の手順に従います。
- サービス プロジェクトのサイドバー メニューで、[プロジェクト設定] > [メール リクエスト] の順に選択します。
- [カスタム メール アカウントを接続] セクションでメール サービスのプロバイダーを選択して、プロンプトに従ってアカウントをリンクします。
ステップ 2 - リクエスト タイプをセットアップして、キューをカスタマイズする
リクエスト タイプをセットアップする
リクエスト タイプは、受信リクエストの定義と分類に役立ち、リクエストの解決に必要な情報の収集を可能にします。 サービス プロジェクトには、作成に使用されたプロジェクト テンプレートに基づいた初期設定のリクエスト タイプが設定されています。 これらをカスタマイズして、カスタマーやチームのニーズに合わせてさらに追加することができます。
リクエスト タイプをポータル・グループに整理して、顧客が必要なヘルプを見つけやすくすることができます。以下に、新入社員オリエンテーション、オンボーディング、オフボーディング、社内異動、トレーニングなどのリクエスト タイプを含む人事サービス・ポータルの例を示します。

新しいリクエスト タイプを作成するには、次の手順に従います。
- 左側のナビゲーションから「プロジェクト設定」>「リクエスト タイプ」の順に選択します。
- [リクエスト タイプを作成] を選択します。
ここから、「カスタム作成」を選択して独自のリクエスト タイプを作成したり、「テンプレートから作成」を選択して、さまざまなチームやユースケース向けに用意されたテンプレートを使用して、後で編集できる新しいリクエスト タイプをすばやく作成できます。
カスタム作成
-
[カスタム作成] を選択します。
- リクエスト タイプ名、説明、アイコン、作業タイプを入力して、[次へ] を選択します。
- ポータル・グループを選択するか、新しいポータル・グループを作成します。または、チェックボックスを選択しないでこのリクエスト タイプをポータルで非表示にし、「作成」を選択します。
テンプレートによる作成
- さまざまなテンプレートを閲覧、検索、プレビューします。
- 新しいリクエスト タイプの作成に使用したいテンプレートを選択します。
- 名前、説明、アイコン、ポータル グループ、作業タイプ、関連するワークフローなど、リクエスト タイプの詳細を確認して更新し、[保存] を選択します。
どちらの方法でも、リクエスト タイプ オブジェクトが作成され、選択した作業タイプとワークフローに関連付けられます。
次に、カスタマーとエージェントの両方に表示するフィールドを決定する必要があります。各リクエスト タイプで異なるフィールドを表示するようにカスタマイズして、チームの成功に必要な情報を特定して収集できます。
エージェントと顧客の各ビューで利用可能なフィールドを含むリクエスト タイプを編集するには、次の手順を実行します。
- 左側のナビゲーションから「プロジェクト設定」>「リクエスト タイプ」の順に選択します。
- 編集するリクエスト タイプを選択します。
- 「リクエスト フォーム」タブでは、ヘルプが必要なユーザーがポータルでリクエストを登録するときに表示および入力するフィールドを管理できます。
- 右側のパネルからドラッグ & ドロップして、新しいフィールドを追加したり、サイトですでに使用されているフィールドを検索したり、新しいカスタム フィールドを作成したりします。フィールドに指示を追加したり、必須としてマークしたり、プリセット値を割り当てたりできます。
- 「フォームを追加」を選択し、ドロップダウン リストから使用するフォームを選択し、「追加」を選択して、既存のフォームを検索してリクエスト タイプに添付します。フォームがない場合は、「プロジェクト設定」、「フォーム」の順に移動して、必要なフォームを作成します。
- [作業項目ビュー] タブでは、エージェントに表示されるフィールド、つまりエージェントにのみ表示されるフィールドと、ヘルプが必要なユーザーに対してリクエスト フォームに表示されるフィールドを管理できます。右側のパネルからドラッグ & ドロップして、新しいフィールドの追加、サイトですでに使用されているフィールドの検索、新しいカスタム フィールドの作成を行うことができます。フィールドを並べ替えたり、フィールドを [空の場合は非表示] にドラッグして、エージェントの作業項目ビューに切り替えたりすることも可能です。
注: 企業管理対象プロジェクトでは、各リクエスト タイプは 1 つの作業タイプに関連付けられています。これらの作業タイプは Jira サイトにあるプロジェクト全体で共有できます。利用可能なリクエスト タイプ フィールドとワークフローは、関連付けられた作業タイプのフィールドとワークフローに基づきます。
チーム管理対象プロジェクトでは、各プロジェクトがプロジェクト間で共有できない独自のリクエスト タイプを持ちます。つまり、各チーム管理対象プロジェクトには他のプロジェクトから独立した独自のリクエスト タイプがあり、作業タイプには関連付けられていません。
リクエスト タイプのワークフローを編集または変更するには、次の手順を実行します。
- 左側のナビゲーションから「プロジェクト設定」 > 「リクエスト タイプ」の順に選択します。更新するリクエスト タイプの横にある「その他」メニューを選択します。
- ワークフローを編集するには、「ワークフローの表示と編集」を選択します。「ワークフローを編集」を選択し、変更を加え、「公開」を選択します。
- ワークフローを置き換えるには、「ワークフロー」セクションで次のようにします。
- [テンプレートを使用して置換] を選択します。これにより、テンプレートから事前設定された新しいワークフローを作成し、それをリクエスト タイプにリンクできます。テンプレートをプレビューして、説明、ステータス、トランジションを確認してください。使用したいテンプレートを選択し、新しいワークフローと作業タイプの名前を確認して、必要な変更を加えます。[続行] を選択すると、新しいワークフローと作業タイプがプロジェクトに追加され、更新するために選択したリクエスト タイプにリンクされます。
- または「Replace with existing(既存のものと置換)」を選択します。使用するワークフローを選択し、「アップデート」を選択します。
- ワークフローを編集または置換するためのこれらのオプションには、特定のリクエスト タイプの設定画面からもアクセスできます。「ワークフローの管理」を選択し、必要なオプションを選択します。
キューをカスタマイズする
サービス プロジェクトの顧客がリクエストを登録すると、そのリクエストはキューの作業項目になります。キューは、作業項目の自動的なトリアージ、チームへの作業項目の表示方法の整理、SLA に基づいてチームが最初に取り組むべき作業項目のハイライトなどに役立ちます。チームは各キューの作業項目の数を確認したり、複数のキューを切り替えて適切なタイミングで適切な作業項目に取り組んだりできます。
Jira Service Management には初期設定のキューが用意されています。プロジェクト管理者はこのキューを更新して、チームによるカスタマー リクエストのトリアージ方法や作業方法に合わせられます。
キューにアクセスするには、次の手順に従います。
- サービス プロジェクトのサイドバー メニューから、[キュー] に移動します。
- サイドバー メニューでキューを選択して切り替えます。
キューを整理するには、次の手順に従います。
また、キューを次の 3 つのセクションに整理して、ワークスペースを整理できます。
- スター付き - キューにスターを付けてお気に入りのキューを自分で選択すると、サービス プロジェクトからすばやくアクセスできます。スター付きキューは自分のビューにのみ表示されるので、チームの作業には影響しません。
- チームの優先 - エージェントが常に確認できるビジネスに重要なキュー。
- その他 - このグループではキューは折りたたまれていますが、エージェントはスターを付けて所定の位置に固定できます。

キューを配置するには、次の手順に従います。
- サービス プロジェクトのサイドバー メニューから、[キュー] に移動します。
- [キューを管理] を選択します。
- 2 つのグループ [Team priority (チームの優先)]、[Other (その他)] の間に、キューをドラッグ & ドロップします。
- [閉じる] を選択します。

キューにスターを付けるには、該当するキューにカーソルを合わせてスター アイコンを選択するだけです。
新しいキューを作成する
前述のとおり、Jira Service Management にはチームがすぐに使える一連のキューが用意されており、既定のキューを編集して設定に基づいて作業項目を表示できます。
また、Jira Service Management では、ニーズに合わせて独自のキューを作成できます。リクエストのタイプ、ステータス、または Jira クエリ言語ステートメントによるより具体的な基準に基づいて、特定のリクエストを表示するように設定できます。
新しいキューを作成するには、次の手順に従います。
- サービス プロジェクトのサイドバー メニューから、[キュー] に移動します。
- ナビゲーション サイドバーから [キューを管理] を選択します。
- [新しいキューを作成] を選択します。
- キューの名前を入力します。
- [フィルター条件] セクションの、作業タイプ、ステータス、解決状況、ラベルを選択します。また、[詳細] を選択して JQL ステートメントを入力できます。
- 必要に応じて、[詳細] ドロップダウン メニューから基準を選択します。
- 必要に応じて、[並び順] ドロップダウン メニューから順序を選択します。
- [列] セクションで、列を必要な場所にドラッグ & ドロップして更新します。これは、列がキューに表示される順序です。
- [作成] を選択します。

ステップ 3 - チーム メンバーと顧客のサービス プロジェクトに追加する
チーム メンバーをプロジェクトに追加する
ここからが、おもしろいところです。プロジェクトを設定したら、チーム メンバーの招待を開始します。チームが参加できるようにするには、まず各チーム メンバーをエージェントとしてサービス プロジェクトに追加します。
チーム メンバーを追加するには、次の手順に従います。
- サービス プロジェクトのサイドバー メニューから、[チームを招待] に移動します。
- エージェントとして追加するユーザーのメール アドレスを入力します。
- [招待] を選択します。
- エージェントはサービス プロジェクト チーム ロールに追加されて、サービス プロジェクトへのリンクを含むメールを受け取ります。

顧客をプロジェクトに追加する
次に、顧客を新規作成したサービス デスクに追加しましょう。顧客とは、ご利用のサービス プロジェクトからサポートをリクエストできるユーザーです。顧客をすぐにサービス プロジェクトに追加する必要はありませんが、追加方法を知っておくことは重要です。
管理者とサービス プロジェクト エージェントの両者が、顧客をサービス プロジェクトに追加できます。
顧客を追加するには、次の手順に従います。
- サービス プロジェクトのサイドバー メニューから、[顧客] に移動します。
- [顧客を追加] を選択します。
- 顧客のメール アドレスを入力します。一度に複数の顧客を追加するには、顧客をカンマで区切ります。
- 顧客を組織に追加します (オプション)。
- [追加] を選択します。
- 顧客に招待メールが届きます。顧客通知に進んで、招待メールを表示またはカスタマイズします。
また、顧客が自身を追加できるように Jira Service Management をセット アップできます。または、サービス プロジェクトを Jira ユーザーに公開できます。顧客権限の詳細についてご参照ください。

これで基本的な設定は完了しました。次は、便利なハウツー ガイド、説明書、資料を参考にプロジェクトのレベルを上げましょう。学べることはまだまだあります。
- アトラシアンの Jira Service Management のオンデマンド デモをご確認ください。このデモでは、関心のある特定の機能を選択してデモをパーソナライズできます。
- その他の Jira Service Management の製品ガイドをご確認ください。基本から詳細なプラクティスまで、すべてを網羅しています。
- モバイル版 Jira Service Management をダウンロードすると、外出中でもすばらしいサービスを提供できます。