IT サポートとは
ITIL の紹介と最新の ITSM におけるその立ち位置
組織は自らの運営を推進するために技術にますます依存するようになってきているため、IT チームは不可欠なビジネス・パートナーになりつつあります。ITIL(IT インフラストラクチャ・ライブラリ)、特に ITIL 4 と呼ばれる最新バージョンには、IT チームがビジネスをうまくサポートするために必要な柔軟性と安定性を提供するフレームワークがあります。
ITIL とは
ITIL(IT インフラストラクチャ・ライブラリ)は、広く受け入れられている一連のベスト・プラクティスであり、IT サービスとビジネス戦略を連携させることにより、IT から最適な価値を得られるように組織をサポートするために設計されています。
ITIL vs ITSM
To understand the difference between ITIL and ITSM, let’s start by defining ITSM. ITSM, or IT service management, is how IT teams manage the end-to-end delivery of IT services to customers. This includes all the processes and activities to design, create, deliver, and support IT services. ITSM is service-centric; its core concept is the belief that IT should be provided as a service.
So, while ITSM is a methodology for delivering IT to the business, ITIL is a commonly used set of practices that outlines how to implement ITSM in a company. For those familiar with Agile methodologies, the difference between ITSM and ITIL is akin to the one between Agile and Scrum. While ITSM (or Agile) is a methodology, ITIL (or Scrum) is a framework for implementing that methodology.
The connection between the two is strong; ITIL was created with ITSM in mind. However, the distinction between the two can be boiled down to one idea: ITIL is a framework or a set of guidelines to assist in implementing the activities involved in ITSM.
ITIL の歴史
ITIL は、ITSM (IT サービス管理) における世界有数のフレームワークであり、世界中の組織の常に変化するニーズを満たすために絶えず進化しています。1980 年代の登場以来、ITIL は世界的に認められたベスト プラクティスとなりました。2019 年にリリースされた最新バージョンの ITIL 4 は、企業がデジタル トランスフォーメーションを経て真の価値を実現するための最新かつ柔軟なアプローチを提供します。PeopleCert は ITIL 認定を監督しており、専門家がフレームワークを深く理解するために役立つコースを幅広く提供しています。
ITIL の従うべき原則
ITIL 4 は組織が効果的な IT サービスを提供するための指針となる、実践的で普遍的な原則に基づいています。これらの原則によって企業は IT への取り組みを戦略的ゴールと一致させ、変化に適応し、IT への投資を最大限に活用することができます。ITIL 4 の核となる指針について、以下をご覧ください。
価値にフォーカスする
ITIL は、ビジネスに価値を提供することの重要性を強調しています。組織のニーズを理解して満たし、すべての IT 活動が全体的な価値提案に貢献できるようにすることに重点を置いています。
現状からはじめる
ITIL は、組織が現在の状態を評価し、既存のプロセスとプラクティスに基づいて構築するよう促します。この原則は、各組織の固有の状況を認識し、改善への実践的かつ現実的なアプローチを促進します。
フィードバックを使用して反復的に進む
反復的アプローチは ITIL 4 の中心であり、継続的な改善を可能にします。組織に求められているのは、時間をかけてプロセスを改善し、強化するための絶え間ないフィードバック・ループを使用して、小さな、管理しやすい段階で変更を実施することです。
コラボレーションして可視性を推進する
IT サービス管理を成功させるには、コラボレーションが鍵となります。ITIL は、チーム間のオープンなコミュニケーションとコラボレーションを提唱し、プロセスとアクティビティの可視化を促進して、責任分担と継続的なサービス改善の文化を醸成します。
包括的に考えて行動する
ITIL では、サービス価値システム全体を考慮した全体的な視点を奨励しています。この原則は、組織内のさまざまなコンポーネントの相互接続性を重視し、それらが全体的なビジネス目標にどのように貢献するかについての包括的な理解を促進します。
シンプルにし、実践する
シンプルさと実用性が ITIL の基本原則です。組織が不必要な複雑さを避け、わかりやすく、効果的で、ビジネス目標に沿ったソリューションに焦点を当てることが推奨されています。
最適化と自動化を行う
効率を上げるには、継続的な最適化と自動化が不可欠です。ITIL は、反復的なタスクを自動化し、プロセスを合理化するテクノロジーの使用を促進し、IT チームと運用管理チームが付加価値サービスの提供に集中できるようにします。
ITIL 認定
ITIL 認定の取得は、IT サービス管理能力の強化を目指す IT 専門家や組織にとって価値ある取り組みです。ITIL 認定により、ITIL の実践と原則を包括的に理解し、効果的な IT 運用とサービス提供に貢献するために必要な知識とスキルを身に付けられます。
ITIL はビジネスにどのように役立つか
ITIL は、IT サービス管理のための柔軟で安定したフレームワークを提供することにより、ビジネスをサポートする上で重要な役割を果たします。ITIL、特に最新バージョンの ITIL 4 を採用することで、次のようなメリットがもたらされます。
IT 目標とビジネス目標の整合:ITIL は、組織が IT 目標をビジネス全体の目標と整合させ、IT サービスがビジネスの成功に直接貢献できるようにします。
コストの追跡と最適化:ITIL プラクティスを実装することで、組織は IT コストをより効果的に追跡し、リソースを最適化してコスト効率を高めることができます。
サービス提供の合理化:ITIL は、サービス管理への構造化されたアプローチを促進し、これにより IT サービスが合理的かつ効率的に提供されます。これは、さらに顧客満足度の向上につながります。
柔軟性とコラボレーション:従うべき原則と、よりアジャイルなフレームワークに重点を置いた ITIL 4 は、IT チーム内の柔軟性とコラボレーションを促進します。組織が進化し、新しい働き方を模索する中で、この適応性は非常に重要です。
価値の創造:ITIL フレームワークは価値の創造に重点を置き、すべての IT 活動が組織の全体的な価値提案に有意義に貢献できるようにします。
ITIL は、現代の IT サービス管理プロセスの複雑さに対応する組織にとって貴重な資産です。認定プログラムでも、ITIL プラクティスの採用でも、企業はこのフレームワークを使用して、IT 機能とビジネス環境のダイナミックなニーズへの対応力を強化できます。
組織では ITIL フレームワークを使用する必要がありますか?
確かに、ITIL の採用にはいくつかのメリットがあります。ITIL の構造を IT チームに導入することは、IT の目標とビジネスの目標の整合性の向上、IT コストの追跡、サービス提供の合理化、顧客満足の維持に有効です。
ITIL/ITSM は構造化されすぎてプロセス主導型であると考え、代わりに DevOps の導入を推進する人もいます。当社は、どちらか一方だけを選択する必要はないと考えています。優れた IT チームは、ITIL/ITSM と DevOps のプラクティスを上手く活用できます。
ただし、ITIL 4 のアーキテクチャは、特に柔軟性を推進して実現する点が重要です。ITIL のポイントは、厳格なルールと負荷の高いプロセスを作成するのではなく、状況に適応できるガイドラインを提供することです。ITIL のフレームワーク、プラクティス、ガイドラインを評価して、有効なものを実装する必要があります。特に、過度な厳格さと作業のサイロ化は避けてください。
IT チームが進化して新しい働き方を模索するにつれ、ITIL はともに進化していきます。ITIL と ITSM によって概説されているすべてのプロセスを厳密に遵守する必要はなく、推奨もされていません。その代わりに、IT チームは柔軟性とコラボレーションを高められます。ITIL 4 ガイドをチェックして、ITSM プラクティスにアジリティとコラボレーションをもたらす方法を確認しましょう。
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