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完全なイベント プロジェクト管理ガイド (2025 年版)

トピック一覧

イベントの計画は、綱渡りをしながらジャグリングするようなものです。イベントを成功させるには、慎重な計画、調整、実行が必要です。イベント プロジェクト管理を使えば、ビジョンをシームレスで記憶に残る体験に変えることができます。

このガイドでは、優れたイベントを開催するための実証済みの戦略について取り上げます。初めての社内イベントを開催する場合でも、100 回目の業界カンファレンスを開催する場合でも、ここで紹介する原則はいずれもイベントをスムーズに運営するのに役立つものです。

次のイベントの計画を始める準備はできていますか? 無料のイベント計画テンプレートを使用する

イベント プロジェクト管理とは

イベント プロジェクト管理は、プロジェクト管理の原則を適用してイベントを計画、整理、実行するプロセスです。会場選定や講演者の調整に加え、マーケティングや当日のロジスティクスまで、多岐にわたる要素を統合し、全体がスムーズに進行するよう管理します。

イベント プロジェクト管理では、計画を体系的に策定し、協調的に実行することによってビジョンを具現化します。イベント プロジェクト マネージャーは、戦略ガイド兼戦術コーディネーターとしてプロセス全体を統轄します。

イベント プロジェクト管理の重要性

イベントのコンセプトがどれほど画期的でも、実行が適切でなければ失敗に終わる可能性があります。イベント プロジェクト管理は、優れたアイデアを成功体験に変えるための仕組みを提供します。体系的なアプローチにより、次のことが可能になります。

  • リスクを最小限に抑え、潜在的な問題を予測する
  • チームの足並みを揃え、明確な目標に集中する
  • 予算内に収まるようにリソースを効率的に管理する
  • 細部までもれなく対処し、問題の発生を未然に防ぐ
  • 出席者の期待に応える、一体感のある体験を提供する

適切なイベント プロジェクト管理に投資する組織は、個々のイベントを成功に導くだけでなく、測定可能なリターンを得ています。反復可能なプロセスを構築することで時間の経過とともに効率性が高まり、プロジェクトを重ねるたびに体系的な知識が蓄積され、実行の確実性が向上するのに伴い関係者の自信が増していきます。

最後に参加したすばらしいイベントのことを思い返してみてください。おそらく、そのイベントでどのようなプロジェクト管理が進行していたかは記憶にないのではないでしょうか。それがまさにポイントです。効果的なプロジェクト管理は舞台裏で静かに進められるので、複雑な調整が行われていても目立たないのです。

イベント プロジェクト管理が必要なイベント

イベント管理の原則は、イベントの規模にかかわらず適用できますが、イベントが複雑であればあるほど、しっかりとしたプロジェクト管理の重要性が高まります。体系的なプロジェクト管理が特に効果的なイベントとしては、次のものが挙げられます。

  • 複数の講演者が参加し分科会がある、2 日以上にわたるカンファレンス
  • さまざまな部門の幹部や関係者が参加するコーポレート ミーティング
  • 報道関係者が出席し、デモを実施し、オーディエンスと交流する製品ローンチ イベント
  • エンターテインメント、ケータリング、寄付金管理を伴う資金調達イベント
  • ブースの調整、出席者の移動、出展者の管理が必要な展示会

プロジェクト管理を実施すると、面倒の多い計画プロセスが管理しやすくなります。たとえ小規模なイベントであっても同じです。プロジェクトのスコープは狭くなるかもしれませんが、基本的なアプローチは変わりません。

イベント プロジェクト管理を成功させるための 6 つのステップ

成功しているイベントは、あらゆる重要な側面に備えた詳細な計画を策定しています。最初のコンセプト開発から実行を成功に導くまでのステップを見てみましょう。

ステップ 1: イベントの目標を定義する

プロジェクトのキックオフ時に目標を設定する際は、それが組織のミッションと出席者の期待に沿っているかどうかを確認する必要があります。そのために、次のことを確認します。

  • 全体としてどのような成果を達成したいと思っているのか
  • どのような方法で成功を評価するのか (出席者の人数、参加者からのフィードバック、ソーシャル メディアでのエンゲージメントなど)
  • ターゲット オーディエンスは誰なのか、そのオーディエンスは何を最も大切にしているのか
  • 出席者に伝えるべき主なメッセージは何か

これらの目標を文書化し、計画に関するその後すべての意思決定における指針とします。これにより、リソースの優先順位を判断するのが容易になり、目指すべき成功がどのようなものかを全員が理解できるようになるので、計画プロセスでの意思決定がよりスムーズになります。

ステップ 2: プロジェクト計画を作成する

明確な目標を設定できたら、次は進むべき道筋を示す包括的なプロジェクト計画を策定します。これはイベントのロードマップ、つまり、やるべきことやその責任者、成果物の期限を詳述した文書と考えることができます。

計画を次の段階に分けます。

  • 事前計画とコンセプト開発
  • 会場の選択とロジスティクスの調整
  • マーケティングと出席者とのコミュニケーション
  • 内容とプログラムの開発
  • 実行日
  • イベント後の評価

各段階について、主要なタスクを洗い出し、責任者を割り当て、期限を設定します。

ヒント: 無料のイベント計画テンプレートを使用すると、計画プロセスをスムーズに開始できます。

ステップ 3: チームを編成する

どれほど計画が綿密でも、それを正しく実行するには適切な人材が必要です。円滑な計画実行には、役割が明確に定義された強力なチームを編成することが欠かせません。次のような役割をチームに加えることを検討してください。

  • イベント リーダー/コーディネーター
  • 予算管理者
  • 会場の連絡係
  • マーケティングとコミュニケーションのスペシャリスト
  • 技術サポート
  • ボランティア コーディネーター

それぞれの役割について、責任と権限レベルを明確に規定しましょう。コミュニケーションの手順を定めて、最新情報の共有、懸念の提起、支援の依頼をいつ、どのような方法で行うべきかをチーム メンバーが把握できるようにします。また定期的なチェックインは、メンバーの足並みを揃え、問題の発生を未然に防ぐのに役立ちます。

ベンダーとパートナーはチームの一員であることを忘れてはなりません。関連するコミュニケーションに加わってもらい、その貢献がプロジェクト全体でどのような役割を果たしているかを認識してもらう必要があります。

ステップ 4: タイムラインと予算を設定する

時間とお金は、イベント計画で最も貴重なリソースです。詳細なタイムラインと予算を設定することは、その両者を管理するのに役立ちます。

タイムラインについては、次の作業を行います。

  • イベント開催日からさかのぼって、重要なマイルストーンを設定する
  • 予期しない遅延に備えて、バッファ時間を組み込む
  • タスクの依存関係、つまり一方を完了しないと他方を開始できない関係にあるタスクを特定する
  • 絶対に完了する必要のある項目にクリティカル パスを設定する

予算については、次の作業を行います。

  • すべての主要な支出について現実的なコストを調査する
  • 予備費を設ける (通常は予算全体の 10-15%)
  • 支出をリアルタイムでモニタリングする追跡システムを構築する
  • 調整が必要な領域を特定する

タイムラインと予算の両方を定期的に見直すことで、リアクティブな危機管理ではなく、プロアクティブな管理を実現できます。キャパシティ計画を策定すれば、チームの燃え尽き症候群を防ぎながら、すべてのタスクに対応できるだけの処理能力を確保できます。

ヒント: イベント タイムライン テンプレートは、成功への主な道のりを視覚化するのに役立ちます。

ステップ 5: イベントを実行してモニタリングする

プロジェクトの実行段階では、計画を行動に移します。イベントが近づくにつれて、実行とリアルタイムの問題解決に意識が向くようになります。効果的にコミュニケーションを行うには、以下のことが必要です。

  • すべての確定事項をベンダーや参加者と確認する
  • イベント前の説明会をチームで行う
  • 当日の調整を担当する管理センターを立ち上げる
  • 想定される問題に備えて緊急時対応計画を作成する
  • イベント カレンダーを管理してすべてのアクティビティを記録する

イベント中は、さまざまな局面をモニタリングするチーム メンバーを指名しておき、問題が発生したときに報告して対処するための明確なチャンネルを用意しておきましょう。大切なのは柔軟に行動することです。計画が完璧だとしても、現場では必ず調整が必要になります。

イベント カレンダー テンプレートを使うと、情報の整理や細部の管理をシームレスに行えます。

ステップ 6: 評価して改善する

イベントが終われば、それですべて終わりではありません。徹底的に評価を行うことで、次のイベントをより良いものにするための洞察が得られます。出席者へのアンケート、チーム デブリーフィング、ベンダー評価、データ分析を通じてフィードバックを集めましょう。

結果を当初の目標と比較して、成功の度合いを客観的に測定します。うまくいった点と改善が必要な点の両方を文書にまとめ、得られた教訓を今後のイベントに活かすためのアクション プランを策定します。

イベント プロジェクト マネージャーの役割

イベント プロジェクト マネージャーの役割は、イベントのビジョンを守りながら、ビジョンを実現するための数え切れないほどの細かな工程を管理することです。イベント プロジェクト マネージャーは主に次の責任を担います。

  • 包括的なプロジェクト計画の策定
  • 部門横断型チームの調整
  • 予算とタイムラインの管理
  • リスクの特定と軽減
  • 予期しない課題が発生したときの問題解決
  • すべてのイベント要素にわたる品質管理

イベント プロジェクト マネージャーが成功を収めるには、効率よく行動し、細部に気を配り、プレッシャーがかかる中でリーダーシップやコミュニケーション能力、手際の良さを発揮し、落ち着いて行動できなければなりません。そして多くの場合、問題の発生を事前に予測できるかどうかが、「よいイベント」と「すばらしいイベント」の分かれ目になります。

Jira で効果的にイベントを管理

適切なマーケティング プロジェクト管理ソフトウェアを利用すれば、イベントの計画と実行を大幅に改善できます。マーケティング チームは、Jira の機能を使用して関係者全員の足並みを揃えることで、イベントの計画、コミュニケーション、実行を合理化できます。たとえば、具体的な日程で計画を策定するカレンダー、ワークフローを視覚化するボード、タスクを細かく追跡するリスト、全体像を把握するタイムラインを使用して、作業をさまざまな形で視覚化できます。依存関係の管理機能が組み込まれているので、イベントのタイムラインに影響する可能性のある、タスク間の重要なつながりを見逃すこともありません。

ドキュメント作成に利用できる Confluence や、ビデオを利用してすばやく情報を伝達できる Loom と統合されているので、タイム ゾーンや部門の壁を越えて効率的にコミュニケーションを図ることができます。締め切りの追跡、チーム メンバーへの役割の割り当て、初期計画からイベント当日まで円滑に作業を進めるために必要な可視化の機能なら、Jira にお任せください。

イベントを管理する準備はできていますか? 無料のイベント計画テンプレートをご利用ください

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プロジェクト計画テンプレート

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